事実婚という選択肢
私たちの出会いは結婚相談所でした。つまり、最終目的は「入籍(法律婚)」。
でも、「事実婚」という選択肢もあるのかなと私は思っていて、Nさんにもその話も少ししていました。
・これまで40年以上今の名前で生きてきたのに、結婚して夫の名字になることに、自分
のアイデンティティが消されるような気持ちになること。
・私の今の仕事では、これまでの実績がすべて私の名前でなされているので、名字が変
わると今後のキャリアの上で不都合になる可能性があること。
Nさんは最初「フランスみたいなパートナー制度もいいよね」と言って理解を示してく
れていました。外資系勤務だし、海外留学もしているから理解が早いと思っていたけれ
ど、成婚退会前に態度を一変。税制上の点から見て、やっぱり法律婚のほうがいいと言
い始めました。
ただ、私の収入は扶養の範囲内ではないので、各種税金の控除は受けられません。も
し子どもが産まれれば別だけど、事実婚と法律婚では社会保障上は特に変わらないわけ
です。それなら、女性だけが名義変更で大変な思いをするのって不公平だと思うと説明
したら、口では「分かるけど・・・」と言って、黙ってしまいました。
思い返せば、Nさんは、自分に都合の悪いことは言わないで、よく無言になっていた
な。この時は、結婚を視野に入れて入籍するほうが社会的にはいいのかと私が折れたけ
ど、これがもっと若くて恋愛結婚だったら違ったと思います。残念ながら、私たちの場
合はもっとドライで、「契約結婚」という感じでした。彼と今後の生活について話して
いても、年齢差もあるけれど、たまに「上司と部下⁉」みたいに感じてしまうことがあ
って。BTSを知らない時は、心の底から驚きました(苦笑)。
31日は選挙。
私は期日前投票にもう行ってました。
海外では夫婦別姓が一般的なのに、日本では国会で議論すらなされていないことは非常
に残念です。「夫婦別姓」が早く導入されればいいな~。